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脱毛方法として歴史があるニードル脱毛。
古くから親しまれてきた脱毛方法ですが、レーザー脱毛や光脱毛と比べ、どのような違いがあるのでしょうか?
ニードル脱毛を検討している方は、基本的な知識やメリット&デメリットを把握しておきましょう。
1.ニードル脱毛とは?脱毛の仕組みと効果
本格的な脱毛方法の1つである「ニードル脱毛」とは、一体どのような脱毛方法なのでしょうか?
ニードル脱毛の仕組みについてご紹介します。
1-1.ニードル脱毛の歴史
ニードル脱毛は、美容電気脱毛の事で1875年にアメリカで逆さまつげの治療として誕生し、脱毛に応用されるようになりました。
日本では、1970年頃から導入されるようになり、1980年代まで主流となっていた脱毛方法です。1997年にレーザー脱毛が日本で導入され、光脱毛など新たな脱毛方法が続々と登場し、ニードル脱毛を行うクリニックは徐々に減っています。
1-2.ニードル脱毛の仕組み
ニードル脱毛は、ニードル(針)を使用した脱毛です。ニードル脱毛で使用する針はプローブと呼ばれ、毛包内のムダ毛に沿って毛根部に挿入して使います。
プローブから電流が流れる事で、毛根組織内部に熱エネルギーを与えて毛根組織である毛乳頭を破壊します。米国食品医薬品局(FDA)では、永久脱毛効果が認められている脱毛方法で、直接毛乳頭にダメージを与えるため、高い脱毛効果が得られる事が特徴です。
1-3.ニードル脱毛と絶縁針脱毛の違い
ニードル脱毛と同じように針を使う脱毛方法である絶縁針脱毛は、その名の通り針の挿入部分が絶縁になっているため、ヤケドをしにくいという特徴があります。
日本の医師が開発した事から、小林式絶縁針脱毛と呼ばれています。ニードル脱毛の進化バージョンとも言える脱毛方法ですが、麻酔や血液検査が必要なため、医療機関のみで使用が可能となっています。
2.ニードル脱毛は1つではない!主な種類と特徴
ニードル脱毛には、いくつかの種類があります。
サロンやクリニックでは、導入する機械によって細かな種類が変わってくるため、それぞれの脱毛方法と特徴をまとめました。
2-1.ニードル脱毛の電気分解法
電気分解作用により、毛包内で水酸化ナトリウムを発生させて発毛組織を処理する方法です。ムダ毛1本あたりの処理時間は60~80秒。
フラッシュやブレンドに比べ、脱毛の時間が掛かります。そのため、現在はほとんど使用されていない脱毛方法です。
2-2.ニードル脱毛の高周波法(フラッシュ法)
高周波の加熱作用で、発毛組織を凝固して処理します。
1本あたりの処理時間は0.01~1秒とスピーディーな事が特徴です。ニードル脱毛の中では、最も痛みが弱い脱毛方法で、広範囲の脱毛が可能です。
2-3.ニードル脱毛のブレンド法
電気分解法と高周波法を組み合わせ、2つの相乗効果で発毛組織を処理します。
1本あたりの処理時間は10~15秒です。
2-4.ニードル脱毛のショートウェーブ法
プローブに高周波を流し、毛根部を破壊して脱毛を行います。
1本あたり0.03~0.06秒と電気を流す時間が非常に短く、ブレンド法よりも痛みが少ないのが特徴です。
2-5.ニードル脱毛のスーパーフラッシュ法
1本あたり0.03秒の超高速脱毛です。ショートウェーブ法よりもスピーディーなため、痛みも最小限に抑える事ができ、アメリカのニードル脱毛ではショートウェーブに並びスーパーフラッシュが主流となっています。
3.ニードル脱毛の費用はどれくらい?料金相場
ニードル脱毛に掛かる費用はどれくらいなのでしょうか?
料金の内訳や相場をまとめました。
3-1.ニードル脱毛の基本的な料金体系
レーザー脱毛や光脱毛は、部位ごとの料金体系となっていますが、ニードル脱毛では「時間制」と「本数制」の2パターンがあります。
時間制は「1分」あたり○○円、本数制は「1本」あたり○○円と記載されています。多くは時間制を採用し、10分単位、30分、1時間単位で料金を設定しているケースもあります。
使用しているニードル脱毛機の種類によって脱毛時間が異なりますが、1分あたり約5~10本のムダ毛処理が可能です。時間制の場合は、少しでもスピーディーな方がお得なので、技術力の高いスタッフが在籍しているか、スピードが速いニードル脱毛機を導入しているところを選びましょう。
3-2.ニードル脱毛の料金相場
ニードル脱毛の料金相場は、1分あたり300~700円です。本数の場合は、100円前後なので費用としては大きな違いはありません。
1分あたりの料金は安いニードル脱毛ですが、1回につき20~30分程度の施術を行うのが一般的です。そのため、単純計算で1分300円の20分なら6,000円。1分700円の30分なら21,000円です。
3-3.ニードル脱毛に必要な別途料金
ニードル脱毛では、施術費用以外にも別途料金が掛かります。まず、脱毛時に使用する「専用針」は、衛生面を守るために使いまわしをする事ができません。そのため、針代が必要になります。施術費用の中に、針代が含まれる事もありますが、別途料金の場合は1本あたり5,000円程度必要です。
それから、クリニックのニードル脱毛では、「初診料」や「血液検査代」が掛かります。痛みが強い方、肌荒れが起きてしまった場合には、「軟膏代」「麻酔代」など、追加費用が掛かるので、あらかじめ料金システムについて確認しておくようにしましょう。
4.ニードル脱毛の頻度と期間目安
ニードル脱毛は、どれくらいのペースで脱毛施術を行うのでしょうか?
脱毛が完了するまでの期間の目安をまとめました。
4-1.ニードル脱毛の脱毛頻度
ニードル脱毛は、毛周期に合わせて施術を行います。そのため、1度お手入れした後は、1~2カ月ほど間を置いてから再び脱毛を行います。
つまり、レーザー脱毛や光脱毛のお手入れ頻度と同じ間隔で通う事になります。頻度を多くしても肌ダメージが大きくなるので、サロン側と相談しながら次回の予定を決めましょう。
4-2.ニードル脱毛の期間目安
ニードル脱毛は、脱毛部位によってお手入れ回数が変わるため、範囲が広ければ脱毛期間も長くなります。また、1本1本お手入れを行うため、1度に広範囲をお手入れできる光脱毛と比べると、時間が掛かる脱毛方法です。
ワキ、顔、デリケートゾーンなど、範囲が狭い部位なら半年~1年。腕、脚、背中などの範囲が広い部位は、2年~3年が目安となります。
5.ニードル脱毛が向いている人は?メリット&デメリット
ニードル脱毛は、どのような人が行うべき脱毛方法なのでしょうか?
メリットとデメリットをまとめました。
5-1.ニードル脱毛のメリット
ニードル脱毛は、毛質や肌質を選ばずに脱毛する事ができます。そのため、産毛のような細いムダ毛、ヒゲのような太く濃いムダ毛。どちらのタイプの脱毛にも適しています。
エステサロンの脱毛では、効果が得られなかった方でもニードル脱毛なら、キレイに脱毛する事が可能です。また、1度施術した部位は、永久的に脱毛する事ができるため、繰り返し脱毛施術をする必要がありません。
5-2.ニードル脱毛のデメリット
ニードル脱毛は、脱毛業界で使用されているレーザー脱毛や光脱毛と比べ、強い痛みが伴います。また、電気を使用するため、肌トラブルが起きる可能性が高いというデメリットがあります。
特に、エステサロンでのニードル脱毛は、施術する人に特別な資格などが必要なわけではないため、技術がない方でも施術を行えるのが現状です。そのため、ニードル脱毛を行う際には、信頼できるサロン(CPE:認定電気脱毛士が在籍)やクリニックを見極める必要があります。
6.ニードル脱毛のサロン選びのポイント
ニードル脱毛は、ヤケドなどの肌トラブルが起きやすい脱毛方法です。リスクを最小限にするためには、信頼できるサロン選びをする事です。
失敗しないサロン選びのポイントをご紹介します。
6-1.ニードル脱毛に関する資格取得者がいる
ニードル脱毛で、安全に脱毛を施してもらうためには、きちんとした知識がある方に担当してもらう事が大切です。エステサロンでは、ニードル脱毛の施術に特別な資格が必要なわけではないため、極端に言ってしまえば誰でも施術を行えます。
信頼できるサロンを見極めるポイントとして、ニードル脱毛に特化した資格を持っているスタッフが在籍しているところを選ぶのがおすすめです。
特に、アメリカ電気脱毛協会であるAEAが認定する脱毛士だけに与えられるCPEの資格は、全世界で重要視される認定資格です。信頼できる大きなポイントなので、資格保有者がいるかチェックしておきましょう。
6-2.ニードル脱毛の料金システムが明確
ニードル脱毛は、時間制で施術を行うため、脱毛をしていくうちに総額の費用が予算を大きくオーバーしてしまう事があります。
追加費用や別途料金などを請求され、金銭トラブルに繋がる事もあるため、料金システムを明確に提示しているサロンを選びましょう。
ニードル脱毛の場合、サロンによっては入会金、キャンセル代などの費用が掛かる事もあります。施術費用以外の料金について、契約前に必ず確認しておくようにしてください。
6-3.ニードル脱毛の実績があるサロン
ニードル脱毛は、知識が豊かなだけではなく経験値も重要です。そのため、新しいサロンよりも長年の実績があるサロンの方が安心です。少しでも安心して脱毛を受けたい方は、実績数の多いサロンを選びましょう。
6-4.ニードル脱毛は衛生面が重要
ニードル脱毛は、肌の奥に針を入れて脱毛するため、肌の表面でお手入れをするレーザー脱毛や光脱毛と比べ、衛生面が重要になります。1人1人使用する針を変える事はもちろん、脱毛器具が清潔に保たれていなければ、ヤケド等の肌トラブルだけではなく、感染症のリスクが高まります。
感染症は、重篤(じゅうとく:非常に重い症状)な疾患へと発展する可能性があるので、衛生面に気を付けているサロンである事は、サロン選びの絶対条件です。カウンセリングや無料相談を利用して、実際にサロンに足を運んでチェックをしておきましょう。
7.ニードル脱毛の危険性とトラブル例
ニードル脱毛は、電流を使用します。
そのため、個人差はあるものの肌に炎症などが現われやすい脱毛です。炎症のトラブルリスクと症状例をまとめました。
7-1.ニードル脱毛による赤み・むくみ
ニードル脱毛は、毛穴周りが熱を持つため、多くの人の肌に現れやすいのが肌の赤みとむくみの症状です。軽い赤みとむくみなら、1週間程度で自然と消えるので、肌の負担を与えない生活を心がけましょう。赤みが落ち着かない方は、炎症を抑える軟膏をクリニックで処方してもらってください。
7-2.ニードル脱毛による内出血
毛穴の周りは毛細血管が集中しているため、内出血が起きる場合があります。内出血は、3週間程度で元の健康な状態の肌に戻ります。内出血が起きた場所は、できるだけ刺激を与えないようにして自然治癒を待ちましょう。
7-3.ニードル脱毛による皮膚の硬化
ヒゲやワキなど、太く濃いムダ毛をニードル脱毛で処理した後は、脱毛部分の肌が硬くなったり、こわばりが起きるなど硬化症状が現れる方がいます。脱毛が進み、ムダ毛が減る事で徐々に元の肌の弾力を取り戻します。
7-4.ニードル脱毛による知覚障害
皮膚上面の神経組織が一時的に損傷を受けると、皮膚の感覚が鈍くなったり、ピリピリとした違和感を覚えます。通常は、1~2カ月程度で症状が治まります。脱毛した部位がかゆくなる方もいますが、こちらは1週間程度で症状が治まります。
7-6.ニードル脱毛によるリンパ腺障害
リンパ腺障害の症状が現れる方は稀ですが、皮膚の中にしこりのようなものができ、痛みを感じる症状です。1~3カ月程度で治りますが、抗生物質の投与が必要になるので、肌に違和感がある方はクリニックを受診しましょう。
まとめ:ニードル脱毛は永久。ただ慎重に
ニードル脱毛は、ムダ毛に関する悩みを持つ方にとって、毛質や肌質を選ばずに永久的な脱毛効果を得る事ができる優秀な脱毛方法です。
しかし、肌負担が大きく痛みやヤケドのリスク。そして、高額な費用が掛かります。現在は、痛みが軽減された脱毛効果の高いレーザー脱毛が登場しているので、ニードル脱毛はレーザー脱毛や光脱毛が合わないという悩みを持つ方以外には、デメリットが多い脱毛である事を理解しておきましょう。